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DISEASE
大動脈弁閉鎖不全症とは、大動脈弁が閉じるべきときに完全に閉じずに血液が左心室に逆流してくる病気です。左心室と大動脈の間で血液が往復してしまい、左心室に血液が多く流れ込み負担になります。高齢になるほど患者数が増える傾向にあり、ゆっくりと心臓の内腔が大きくなり心臓の収縮力が低下して心不全を起こすようになります。米国の調査を日本の45歳以上の人口にあてはめて推計すると、中等症以上の大動脈弁閉鎖不全症患者数は約67万人と考えられます。(2025年時点)
大動脈弁閉鎖不全症の原因は、主に「弁そのものの異常」と「大動脈(大動脈基部)の異常」の2つに分類されます。
先天的な異常、加齢・動脈硬化弁に影響を与える場合や、他の疾患が原因となり弁に炎症が生じている。
動脈硬化などで大動脈が拡張し大動脈弁がしっかりと閉まらなくなる、他の疾患が原因となり血管に炎症が起こるなど。
急性に起こったものは心不全症状(息切れ)を起こしやすいですが、慢性に進んできた大動脈弁閉鎖不全症は無症状な期間が長く、重症になっても症状がない場合があります。
また、徐々に進行するため、患者さんは症状を自覚していない可能性もあります。
そのまま放置しておくと、徐々に左室が拡大し、心機能低下により患者さんは息切れなどの症状を自覚するようになります。
医師の診察にて聴診を行い、雑音などが認められる場合は、心電図や心臓超音波検査で判別することが大切です。
大動脈弁閉鎖不全症が疑われた場合は、心臓超音波検査を行います。超音波によるもので、人体に影響はありません。逆流の重症度だけでなく心機能が低下していないか、心臓への負担も確認することで、より総合的な大動脈弁閉鎖不全症の評価につながります。重症度が確定できない場合は、経食道心臓超音波検査や心臓MRI検査などを組み合わせ、総合的に判断します。
心臓超音波検査
慢性大動脈弁閉鎖不全症の手術適応は、症状の有無、左室駆出率(LVEF)、左室の大きさ、左室収縮末期経(LVESD)と左室拡張末期径(LVEDD)によって推奨度合いが変わります。
日本循環器学会/日本胸部外科学会/日本血管外科学会/日本心臓血管外科学会合同ガイドライン、2020年改訂版弁膜症治療のガイドライン
重症で症状を認めた場合、積極的に手術を検討する必要があります。症状がなくても、心機能低下や心拡大が進行している場合には、手術のタイミングが遅れないように注意が必要です。
根治するための治療には、主に外科的手術の大動脈弁置換術(SAVR)がありますが、弁形成術(SAVP)が行われる場合もあります。
弁置換術は自己の弁を人工弁に入れ替える方法で、人工弁には機械弁と生体弁の2種類があります。60歳未満では機械弁、65歳以上では生体弁が望ましいとされ、その間の年齢ではどちらでもよいとされていますが、それぞれの長所、短所を十分に説明したうえで、最終的には患者さんの判断により決定することが推奨されています。
大動脈弁の疾患に対する治療は、機能が低下した弁を取り換える弁置換術です。生体弁もしくは機械弁に取り換えます。
患者さんの弁を切除して人工弁に置き換える手術です。生体弁もしくは機械弁に取り換えます。
人工心肺装置を使い「弁形成術」や「弁置換術」をおこないます。胸の真ん中を縦に切開する正中切開と、右開胸を5~8cm程度切開するMICS(前胸部の真ん中の骨を切らない)があります。MICSは骨を切らないため、傷の感染のリスクが低く体の負担が少ない手術ですが動脈の石灰化が強い方は対象となりません。患者さんの病状にあわせて手術方法を提案しています。
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