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DISEASE
血圧には、いわゆる「上の血圧」と「下の血圧」があります。心臓は全身に血液を送り出そうと、ぎゅっと縮まり、大量の血液が勢いよく血管に流れ込むため、強い圧力がかかります。これが収縮期血圧と呼ばれる「上の血圧」です。縮んだ心臓はしだいにゆるみ、血管も元に戻ります。この通常の状態の血圧が「下の血圧」です。高血圧症では、上の血圧の値が重要になります。たまたま測った血圧がその時だけ高い状態が、高血圧。高血圧症は、数日にわたり血圧の高い状態が続くと、高血圧症と診断されます。
高血圧症には目立った自覚症状はありません。
そのため静かに動脈硬化が進み、 脳や心臓の病気につながるところが、高血圧症の恐ろしさです。
高血圧症の診断には継続した血圧測定が重要です。 家庭血圧で上の血圧が135㎜Hg以上、あるいは下の血圧が85㎜Hg以上であれば、高血圧症と診断されます。二次性高血圧(内分泌、腎臓、薬剤などに関するもの)が疑われる際には、原因を明らかにし適切な治療を行うことで高血圧症が改善される場合があります。
1日に2回を目安に、なるべく同じ条件で測定しましょう。
1回目:起床後1時間以内、排尿後、朝食前、服薬前
2回目:就寝前
減塩食に取り組む、ウォーキングなどの有酸素運動を習慣化することが大切です。脂質分の多い食事を控え、適正体重を維持しましょう。飲酒も量が多いほど、高血圧のリスクは高くなる傾向があるので控えましょう。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮し血圧を上昇させ、動脈硬化も促進させます。健康被害を多面的に起こすので禁煙は必須です。
生活習慣の改善で血圧が下がらない場合、薬物治療を行います。薬物治療では、降圧薬と呼ばれる血圧を下げる薬を用います。患者さんの血圧値や全身状態、その他の合併症などによって最適な薬を決めていきます。複数の降圧薬を時に組み合わせて使うこともあります。降圧薬は高血圧の原因を治すものではないので、薬をやめると元に戻る可能性は高くなります。血圧が下がったからといって自己判断で服薬をやめると、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。必ず医師の指示に従って服用ください。
循環器疾患全般
カテーテルインターベンション
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本内科学会認定内科医
日本循環器学会認定循環器専門医
経カテーテル的大動脈弁置換術関連学会協議会認定指導医
日本心血管インターベンション治療学会CVIT認定医
日本医師会認定産業医
厚生労働省認定臨床研修指導医
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