東播磨地域の基幹病院として地域医療に貢献すべく、消化器疾患を中心として外科領域全般を対象に治療を行います。また当圏域における緊急症例に関しては原則として必ず対応させていただきます。
今年度外科スタッフは、新たに専攻医4名(専攻医3年目2名、2年目 3名、1年目 4名)を迎え、専攻医9名とスタッフ10名の総勢19名体制で外科チームの医師数としては県内でも屈指となりました。本年も若い外科医のパワーを活用し、フットワークを一層軽くしてチームワークよく診療にあたりたいと考えております。
昨年1年間の手術症例数は、一昨年と同様に1400例弱でした。緊急手術症例も360例を超え、ほぼ毎日緊急手術を行っている状況です。昨年は、新たな試みとして下部直腸癌に対して腹部と肛門の両方からアプローチするTaTME (経肛門的全直腸間膜切除術)を導入し、根治性の向上と手術時間の短縮を図りました。また従来から行っている肥満手術では、県下で2施設目の肥満外科手術認定施設となりました。さらに消化器外科領域でも適応が拡がっているロボット支援手術については、今年から胃癌に対して導入し、直腸癌と合わせて順調に症例を重ねています。当科のモットーである「あきらめない外科」を実践すべく形成外科や心臓外科と合同で腹壁再建や血管再建も積極的に行っております。
増加する手術症例に対応すべく来年の増築時には手術室が2室増室される予定ですが、それまでは手術室を効率よく運用して、手術前に患者さんをあまりお待たせしないように心掛けております。
本年も当科のモットーである「ことわらない」「あきらめない」「待たせない」を実践し、フットワークを軽くしてアクセスのよい外科を目指していきたいと考えています。