ホーム > 各科・5大センター・部門 > 臨床工学室

臨床工学室


臨床工学室の特色

臨床工学技士(CE:Clinical Engineer)は、病院内で良質な診療・治療を支える様々な医療機器(人工呼吸器・人工心肺装置・透析機器など)の操作及び保守点検を行っており、医学・工学の知識を生かして他の医療スタッフとの連携をとり安全な医療を提供できるよう努めています。
当院では、24時間、院内常駐の体制をとっており、いつでも迅速に検査・治療などに対応することで地域の急性期医療に貢献するべく努めています。
また、医療機器の安全使用のため医師や看護師などに向けた臨床工学室の主催で医療機器勉強会などの活動も行っています。


地域医療機関の先生方へ

臨床工学技士は、院内における生命維持管理装置の操作及び保守点検業務を担う職種です。当院では、心臓カテーテル検査・治療および心臓外科手術における人工心肺、人工透析やペースメーカー、内視鏡検査・治療など幅広い分野での業務を行っています。また近年、保険適用拡大とともに件数も増加しているダヴィンチを用いたロボット手術支援などの治療にも参加しています。

 

現在、24名の臨床工学技士が在籍し、24時間365日の当直体制により医療機器を通じて急性期から慢性期の患者さんに迅速に対応することで、地域の急性期医療に貢献するべく努めています。

 

臨床工学室は、各部門・分野において、専門知識を有する他の医療従事者とともにチーム医療の一員として良質な医療の提供と安全性向上を目指しています。地域の基幹病院として、患者さんはもちろん、地域利用機関の先生方にも安心してお任せいただけるよう、日々医療機器の知識・技術向上に努めてまいります。


スタッフ紹介

スタッフ 24名(M:19 F:5)       (2021年6月現在)

技師長 1名

副技師長 1名
臨床工学技士 22名

 

取得資格

資格名 取得人数
3学会合同呼吸療法認定士

8

消化器内視鏡技師認定 6
体外循環技術認定士 5
透析技術認定士 3
心血管インターベンション技師認定 3
不整脈治療専門臨床工学技士 2
植込み型心臓デバイス認定士 1

主な所属学会

● 日本臨床工学技士会
● 兵庫県臨床工学技士会
● 日本透析医学会
● 日本アフェレーシス学会
● 日本消化器内視鏡技師会
● 日本集中治療学会
● 日本心血管インターベンション治療学会
● 日本不整脈心電学会
● 日本体外循環技術医学会
● 日本人工臓器学会
● 日本成人先天性心疾患学会
● 日本小児循環器学会

 

研究活動 等

(件)

2018年度 2019年度 2020年度
全国学会 16 8 8
地方学会 8 10 1
研究会 3 4

 


業務内容・実績

血液浄化業務

透析室は10床あり、血液透析の新規導入や手術・検査での入院透析を行っています。

また、アフェレーシス療法(血漿交換・血液吸着・顆粒球除去)などの特殊な血液浄化療法にも対応しています。

治療前準備や血液浄化装置の操作・保守・点検だけでなく、透析用水・透析液の水質管理も業務の一つになっています。

 

 

業務実績

                                          (件)

2018年度 2019年度 2020年度
HD/HDF 2,664 2,744 2,722
CRRT

86

77 50
PE/PA 36 45 45
CART 30 32 23
GCAP 25 42 25
PMX 16 8 8

心臓カテーテル検査治療業務

心臓カテーテル室は3室あり、循環器内科や放射線科、脳外科、小児領域など幅広い分野のカテーテル検査・治療に携わっています。手技の経過記録、ポリグラフや画像診断装置、補助循環装置(IABP、ECMOなど)の準備や操作、バルーンやステント等の必要物品の物品管理も行っています。

 

 

業務実績

                                          (件)

2018年度 2019年度 2020年度
CAG 1,400 1,023 775
PCI 497

529

415

EVT 225 238 209
IVR 270 303 273
VAIVT 67 60

212

脳血管 73 85 88
小児
9 21 15

カテーテルアブレーション業務

心臓電気刺激装置の操作や心内電位記録装置による電位の解析、3D-Mapping systemの操作などを行っています。

また、当院では国内2台目となるマグネティックナビゲーションシステム(MNS)を導入しており、マグネットの始業前点検や位置校正、使用中のトラブルなどにも対応しています。

 

 

業務実績

                                          (件)

2018年度 2019年度 2020年度
AF 231 206 187
AT/AFL 26 36 14
PSVT 42 46 21
PVC/VT 15 14 14
MNS 46 72 36

植込みデバイス業務

心臓ペースメーカや植込み型除細動器(ICD)、両室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRT-D)などの植込み型心臓デバイスの手術時のプログラマ操作、デバイス外来や遠隔モニタリングを利用した定期的なフォローアップを行い安全確保に励んでいます。

 


 

業務実績

                                          (件)

2018年度 2019年度 2020年度
PM 138 163 169
ICD 20 19 19
CRT-D/P 14 16 19
ILR 9 9 10
デバイス外来 1,811 2,020 1,820
遠隔モニタリング
723 2,784

人工心肺関連業務

弁膜症、大動脈疾患、冠動脈疾患、成人先天性心疾患(成人・小児)など開胸手術や低侵襲心臓外科手術(MICS)での人工心肺の操作・管理を行っています。また、胸・腹部大動脈ステントグラフト治療(TEVAR・EVAR)、経カテーテル大動脈弁植込み術(TAVI)の手技の記録や物品管理も行っています。 

2020年から人工心肺装置HASⅢを導入しており、より良質な体外循環の管理を目指すとともに、心臓血管外科医、麻酔科医、看護師と連携を取り、より安全に手術が行なえるように努めています。

 

 

業務実績

                                          (件)

2018年度 2019年度 2020年度
弁膜症 39 57 46
大動脈疾患 40 33 27
冠動脈疾患 25 19 6
先天性心疾患(小児・成人) 38 39

28

MICS 7
TEVAR/EVAR 54 43 46
TAVI 15 19 31

内視鏡検査業務

内視鏡検査における組織の採取、ポリープ切除、止血処置や、内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)など特殊検査・治療の医師の介助やスコープや周辺機器の日常点検や定期点検、洗浄管理も行っています。

また、夜間・休日の緊急検査にも対応しています。

 

 

業務実績

                                          (件)

2018年度 2019年度 2020年度
EGD 7,033 6,880 6,411
CS 2,378 2,423 2,221
大腸EMR 1,377 1,363 1,259
ESD(胃・大腸・食道) 149 135 125
ERCP 569 511 428
EUS/EUS-FNA 407/78 332/91 347/63
バルーン内視鏡 51 45 67

集中治療業務(ICU・NICU)

ICU業務

ICUでは、人工呼吸器や補助循環装置(IABP・ECMO、IMPELLAなど)などの生命維持管理装置の操作および管理を行っています。また、心不全患者などへのNPPV・HFTや成人・小児の開心術後の一酸化窒素(NO)吸入療法などにも積極的に携わっています。

 

 

業務実績

                                          (件)

2018年度 2019年度 2020年度
ECMO 36 32 27
IABP 77 56 67
IMPELLA 3 5 3

NICU業務

新生児集中治療室(NICU)では、早産児や低出生体重児、呼吸障害などのハイリスク新生児に使用する閉鎖式保育器や人工呼吸器といった新生児専用の医療機器の操作及び保守点検を実施しています。また、NO療法や脳低温療法といった特殊治療も行っています。

 

 

手術支援ロボット業務

泌尿器科、消化器外科領域で使用される手術支援ロボット「da Vinci」では、機器の配置や立ち上げ準備、機器設定、ドッキング補助、術中のトラブル対応などを行っています。

近年では手術支援ロボットの手術適応拡大により件数も増加しており、より安全な機器の管理に努めています。

 


 

業務実績

                                          (件)

2018年度 2019年度 2020年度
ロボット支援下手術 27 32 55

ME医療機器管理業務

臨床工学技士が管理している医療機器は約4,000台機器があり、その中でも中央管理により貸出・返却管理している機器の台数は約800台にも上ります。

中央管理機器は「原則1台1患者」としており、患者使用後は、すぐに返却される運用となっています。2020年度には、貸出・返却された機器の点検回数は約11,000回以上行っており、常に機器の異常がないか、性能が保てるよう始業・終業点検を行っています。

 

 

医療機器管理ソフト「Me-TOMASS」

当院では、宮野医療器と共同開発したME機器管理ソフト「Me-TOMASS」を使用し管理を行っています。

また、Webアプリケーションである「TOMASS-Web」と電子カルテの連携することにより、中央管理機器の在庫の確認や、取扱い説明書やME機器運用マニュアルの閲覧、さらには研修会・学習会などの参加者一元管理を行うことができます。こうしたWebアプリの積極的利用により、臨床工学技士の業務効率向上に貢献しています。

 

      ○ Me-TOMASS

 

      ○ TOMASS-Web

 


 

ME室主催勉強会

 院内スタッフを対象とした人工呼吸器・ベッドサイドモニタ・ペースメーカなどのME機器勉強会を月一回程度行っています。院内では多数のME機器が日々稼働しているため、適切な使用方法を周知できるよう努めています。

※2020年度はCOVID-19の影響により、変則的に実施しております。

 

 

2019年度勉強会内容

回数 対象機器・内容 テーマ
1 酸素療法 酸素療法の基礎
2 パルスオキシメータ パルスオキシメータの基礎
3 ハイフローセラピー ハイフローセラピーの基礎
4 人工呼吸器(モード) 人工呼吸器 換気モードの基礎
5 ベッドサイドモニタ ベッドサイドモニタの基礎
6 除細動器・AED 除細動器・AEDの基礎
7 ペースメーカ ペースメーカの基礎
8 人工呼吸器(NPPV 急性期NPPVの基礎
9 人工呼吸器(加湿器) 加温加湿器・ネブライザの基礎
10 SMBG・MDRPU

血糖管理の基礎

医療関連機器圧迫創傷の基礎

11 人工呼吸器(在宅) 在宅用人工呼吸器の基礎
12 血液ガス 血液ガスの基礎



▲ページトップへ