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臨床工学室


臨床工学室の特色

臨床工学技士(CE:Clinical Engineer)は、病院内で良質な診療・治療を支える様々な医療機器(人工呼吸器・人工心肺装置・透析機器など)の操作及び保守点検を行っており、医学・工学の知識を生かして他の医療スタッフとの連携をとり安全な医療を提供できるよう努めています。
当院では、24時間、院内常駐の体制をとっており、いつでも迅速に検査・治療などに対応することで地域の急性期医療に貢献するべく努めています。
また、医療機器の安全使用のため医師や看護師などに向けた臨床工学室の主催で医療機器勉強会などの活動も行っています。


地域医療機関の先生方へ

臨床工学技士は、院内における生命維持管理装置の操作及び保守点検業務を担う職種です。当院では、心臓カテーテル検査・治療および心臓外科手術における人工心肺、人工透析やペースメーカー、内視鏡検査・治療など幅広い分野での業務を行っています。

 

また近年、保険適用拡大とともに件数も増加しているダヴィンチを用いたロボット手術支援などの治療にも参加しています。さらに本年度より治療開始予定である外科手術をしない僧帽弁閉鎖不全症の内科的治療である「経皮的僧帽弁クリップ術MitraClip(マイトラクリップ)」治療の準備を進めています。

 

現在、26名の臨床工学技士が在籍し、24時間365日の当直体制により医療機器を通じて急性期から慢性期の患者さんに迅速に対応することで、地域の急性期医療に貢献するべく努めています。地域の基幹病院として、患者さんはもちろん、地域利用機関の先生方にも安心してお任せいただけるよう、日々医療機器の知識・技術向上に努めてまいります。


スタッフ紹介

スタッフ 26名(M:20 F:6)       (2022年8月現在)

技師長 1名

副技師長 1名
臨床工学技士 24名

 

取得資格

資格名 取得人数
3学会合同呼吸療法認定士

8

消化器内視鏡技師認定 6
体外循環技術認定士 5
透析技術認定士 3
心血管インターベンション技師認定 3
不整脈治療専門臨床工学技士 2
植込み型心臓デバイス認定士 1
臨床ME専門認定士 1

主な所属学会

● 日本臨床工学技士会
● 兵庫県臨床工学技士会
● 日本透析医学会
● 日本アフェレーシス学会
● 日本消化器内視鏡技師会
● 日本集中治療学会
● 日本心血管インターベンション治療学会
● 日本不整脈心電学会
● 日本体外循環技術医学会
● 日本人工臓器学会
● 日本成人先天性心疾患学会
● 日本小児循環器学会

 

研究活動 等

(件)

2019年度 2020年度 2021年度
全国学会 8 8 3
地方学会 10 1 7
研究会 4 1

 


業務内容・実績

血液浄化業務

透析室は10床あり、血液透析の新規導入や手術・検査での入院透析を行っています。

また、アフェレーシス療法(血漿交換・血液吸着・顆粒球除去)などの特殊な血液浄化療法にも対応しています。

治療前準備や血液浄化装置の操作・保守・点検だけでなく、透析用水・透析液の水質管理も業務の一つになっています。

 

 

業務実績

                                          (件)

2019年度 2020年度 2021年度
血液透析/血液透析濾過 2,744 2,722 2,402
持続的腎代替療法

77

50 101
血漿交換療法 45 45 51
胸腹水濾過濃縮再静注法 32 23 15
顆粒球吸着療法(GCAP 42 25 6
エンドトキシン吸着療法 8 8 5

血管造影室業務

心臓カテーテル室は3室あり、循環器内科や放射線科、脳外科、小児領域など幅広い分野のカテーテル検査・治療に携わっています。手技の経過記録、ポリグラフや画像診断装置、補助循環装置(IABP、ECMOなど)の準備や操作、バルーンやステント等の必要物品の物品管理も行っています。

 

 

業務実績

                                          (件)

2019年度 2020年度 2021年度
冠動脈造影 1,023 775 775
経皮的冠動脈インターベンション 529

415

540

抹消血管治療 238 209 166
放射線科 IVR 303 273 132
経皮的シャント拡張術 60 212

332

脳血管診断 58 63 70
脳血管内治療 31 37 43
先天性心疾患カテーテル検査・治療 21 15 26

カテーテルアブレーション業務

心臓電気刺激装置の操作や心内電位記録装置による電位の解析、3D-Mapping systemの操作などを行っています。

また、当院では国内2台目となるマグネティックナビゲーションシステム(MNS)を導入しており、マグネットの始業前点検や位置校正、使用中のトラブルなどにも対応しています。

 

 

業務実績

                                          (件)

2019年度 2020年度 2021年度
心房細動 206 187 206
心房粗動/心房頻拍 36 14 27
発作性上室性頻拍 46 21 24
心室期外収縮/心室頻拍 14 14 20

植込みデバイス業務

心臓ペースメーカや植込み型除細動器(ICD)、両室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRT-D)などの植込み型心臓デバイスの手術時のプログラマ操作、デバイス外来や遠隔モニタリングを利用した定期的なフォローアップを行い安全確保に励んでいます。

 


 

業務実績

                                          (件)

2019年度 2020年度 2021年度
ペースメーカ 154 160 149
リードレスペースメーカ 9 9 17
植込み型除細動器 18 18 17
皮下植込み型除細動器 1 1 4
心臓再同期療法 16 19 11
植込み型心臓モニタ 9 10 7
デバイス外来 2,020 1,820 1,910
遠隔モニタリング 723 2,784 4,460

人工心肺関連業務

弁膜症、大動脈疾患、冠動脈疾患、先天性心疾患(成人・小児)など開胸手術や低侵襲心臓外科手術(MICS)での人工心肺の操作・管理を行っています。2021年度は、134症例で人工心肺を使用しています。

また、胸・腹部大動脈ステントグラフト治療(TEVAR・EVAR)、経カテーテル大動脈弁植込み術(TAVI)、経皮的僧帽弁クリップ術(MitraClip®)の手技の記録や物品管理も行っています。
2020年から人工心肺装置HASⅢを導入しており、より良質な体外循環の管理を目指すとともに、心臓血管外科医、麻酔科医、看護師と連携を取り、より安全に手術が行なえるように努めています。

 

 

業務実績

                                          (件)

2019年度 2020年度 2021年度
弁膜症 57 46 52
大動脈疾患 33 27 22
冠動脈疾患 19 6 5
先天性心疾患(小児・成人) 39 28

20

MICS 7 4
TEVAR/EVAR 43 46 41
TAVI 19 31 57

内視鏡検査業務

内視鏡検査における組織の採取、ポリープ切除、止血処置や、内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)など特殊検査・治療の医師の介助やスコープや周辺機器の日常点検や定期点検、洗浄管理も行っています。

また、夜間・休日の緊急検査にも対応しています。

 

 

業務実績

                                          (件)

2019年度 2020年度 2021年度
上部内視鏡検査 6,880 6,411 7,011
下部内視鏡検査 2,423 2,221 3,935
大腸EMR 1,363 1,259 1,537
ESD(胃・大腸・食道) 135 125 141
ERCP 511 428 638
EUS/EUS-FNA 332/91 347/63 403/88
バルーン内視鏡 45 67 51

集中治療業務(ICU・NICU)

ICU業務

ICUでは、人工呼吸器や補助循環装置(IABP・ECMO、IMPELLAなど)などの生命維持管理装置の操作および管理を行っています。また、心不全患者などへのNPPV・HFTや成人・小児の開心術後の一酸化窒素(NO)吸入療法などにも積極的に携わっています。

 

 

業務実績

                                          (件)

2019年度 2020年度 2021年度
ECMO 32 27 38
IABP 56 67 102
IMPELLA 5 3 23

NICU業務

新生児集中治療室(NICU)では、早産児や低出生体重児、呼吸障害などのハイリスク新生児に使用する閉鎖式保育器や人工呼吸器といった新生児専用の医療機器の操作及び保守点検を実施しています。また、NO療法や脳低温療法といった特殊治療も行っています。

 

 

手術支援ロボット業務

泌尿器科、消化器外科領域で使用される手術支援ロボット「da Vinci」では、機器の配置や立ち上げ準備、機器設定、ドッキング補助、術中のトラブル対応などを行っています。

近年では手術支援ロボットの手術適応拡大により件数も増加しており、より安全な機器の管理に努めています。

 


 

業務実績

                                          (件)

2019年度 2020年度 2021年度
前立腺癌 26 27 28
直腸癌 4 20 15
腎臓癌 2 8 9
肺癌 13

ME医療機器管理業務

臨床工学技士が管理している医療機器は約4,000台機器があり、その中でも中央管理により貸出・返却管理している機器の台数は約800台にも上ります。

中央管理機器は「原則1台1患者」としており、患者使用後は、すぐに返却される運用となっています。2021年度には、貸出・返却された機器の点検回数は約16,000回以上行っており、常に機器の異常がないか、性能が保てるよう始業・終業点検を行っています。

 

 

医療機器管理ソフト「Me-TOMASS」

当院では、宮野医療器と共同開発したME機器管理ソフト「Me-TOMASS」を使用し管理を行っています。

また、Webアプリケーションである「TOMASS-Web」と電子カルテの連携することにより、中央管理機器の在庫の確認や、取扱い説明書やME機器運用マニュアルの閲覧、さらには研修会・学習会などの参加者一元管理を行うことができます。こうしたWebアプリの積極的利用により、臨床工学技士の業務効率向上に貢献しています。

 

      ○ Me-TOMASS

 

      ○ TOMASS-Web

 


 

在宅人工呼吸業務

当院では、人工呼吸器の導入から帰宅までのサポートを行っています。呼吸器の設定、マスクフィッティング、加温加湿器の選定、患者さんへ向けた機器の取扱い説明を行っています。 特に小児在宅では、ご家族の方へ向けた呼吸器の使用方法の説明や回路交換、移乗時の練習を行っています。2021年度では、TPPV 5件、NPPV 4件、HFT4件の導入を行いました。




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