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#15 SGLT2阻害薬とは | 加古川中央市民病院
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#15 SGLT2阻害薬とは

近年新しい糖尿病治療薬が続々と開発されており、様々な治療選択が広がっています。その中で今回は幅広く使用されているSGLT2阻害薬についてご紹介致します。ただし、今回紹介する薬剤が全ての方に適正があるわけではありません。主治医がみなさんの状態にあわせてその都度適切な処方をしていますので必ず主治医の指示に従うようにお願い致します。

血液中に含まれるブドウ糖は、腎臓の中にある糸球体で血液から原尿の中に出た後、近位尿細管で取り込まれて血液に戻ります(再吸収)。ブドウ糖の取り込みで働いているのがSGLT2というたんぱく質です。
SGLT2阻害薬は、SGLT2の働きを抑え、近位尿細管でブドウ糖が血液中へ再吸収されないようにし、ブドウ糖を尿に排泄させます。この結果、血糖が下がります。ブドウ糖とともに水分も排泄されるため、尿の量が増えます。
また、 SGLT2阻害薬は糖尿病のあり・なしに関わらず、心臓、腎臓の保護作用を発揮するといわれています。

出典:SGLT2阻害薬の作用機序 インクロム株式会社 メディマグ.糖尿病(https://dm.medimag.jp/)

主な副作用

低血糖

初期症状:発汗、冷汗、手足の震え、動悸、眠気など
対処法:症状に気づいたら糖分摂取(ブドウ糖など)

ケトアシドーシス

初期症状:気分が悪い、吐き気、嘔吐、食欲減退、腹痛、異常な喉の渇き、倦怠感など
対処法:すぐに主治医に相談

脱水症状

初期症状:発汗、冷汗、手足の震え、動悸、眠気など対処

初期症状:喉の渇き、めまい、ふらつき、立ち眩み、疲れやすいなど
対処法:喉の渇きを感じる前にこまめに水分補給

尿路・性器感染症

初期症状 : 排尿時の痛み、性器やその周辺のかゆみ、腫れ、湿疹など
対処法:トイレを我慢しない。性器周辺を清潔に保つ

※本稿は日本イーライリリー株式会社 知りたい!糖尿病(https://www.diabetes.co.jp/ )と
インクロム株式会社 メディマグ.糖尿病(https://dm.medimag.jp/)を参考に筆者が編集しました。

秋といえば・・・

秋といえば食欲の秋ともいわれるように旬をむかえる食べ物がたくさんあります。今回は今が旬なあの食べ物について紹介します。

さつまいも

食物繊維やカリウム、カルシウム、ビタミンAやビタミンCなどを多く含みます。
さつまいもの糖質量は100gあたり30gほど含み、いも類の中でも多めです。平均的なさつまいもの大きさは300~400gになり、エネルギーは約400~500kcalです。
ご飯軽く1杯(150g)で約240kcalであり、ご飯軽く1杯とさつまい
も半分は概ね同じエネルギーになります。

梨 ・柿

ビタミンCやカリウム、食物繊維を多く含みます。
果物は果糖という糖を含み血糖上昇に影響を与えます。

  • 梨の1日目安量は1/2個
  • 柿の1日目安量は中1個

*ほかの果物をお召し上がりの際は、握りこぶし1つ分が1日の目安量です。数種類組み合わせて食べる場合も目安量以内にしましょう。

☆食べ過ぎには注意!!

薬剤部
浦野 真弘
1型糖尿病も上手く付き合えばサンペール選手のようにプロで活躍することができます。皆さんならどう支援しますか?

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