ホーム > ウェブマガジン > プチ健康教室 > #23 首のしこりは危険信号?

#23 首のしこりは危険信号?

首にしこり感じることは決して珍しいことではありません。首にはリンパ節、甲状腺、唾液腺などさまざまな組織があるため、首のしこりには多くの原因があります。風邪や扁桃炎、虫歯などの感染症に伴ってリンパ節が一時的に腫れることもあれば、甲状腺や唾液腺の病気、脂肪腫や嚢胞などの良性疾患が原因となることもあります。

一方で、首のしこりの中には、頭頸部がんや甲状腺がん、悪性リンパ腫などが隠れていることがあります。特に頭頸部がんでは、口、鼻、咽頭、喉頭などにできたがんが首のリンパ節に転移し、「首のしこり」をきっかけとして初めて発見される場合があります。そのため、首のしこりを見つけたときには、しこりそのものだけでなく、鼻や口、のど、喉頭なども含めて原因を探すことが重要です。

これらの特徴があるからといって、必ずしもがんというわけではありません。症状の経過や診察、検査を組み合わせて判断します。

検査方法

医療機関では、まず問診や触診を行い、必要に応じて超音波検査、CT、MRI、鼻やのどの内視鏡検査などを行います。超音波検査では、しこりの大きさや形、内部の状態などを詳しく確認できます。また、首のしこりの原因がどこにあるのかを調べるため、鼻やのどの内視鏡検査を行うこともあります。画像検査だけでは診断が難しい場合には、細い針で細胞を採取する細胞診や、組織を採取して顕微鏡で調べる病理検査を行います。

首のしこりを見つけたときに大切なのは、「すぐにがんだと考えて怖がりすぎないこと」と、「なかなか消えないしこりを放置しないこと」です。首のしこりにはさまざまな原因があり、実際には感染症などによる良性のものも多くあります。一方で、早期に診断することで適切な治療につなげられる病気もあります。

首のしこりを見つけたら、「怖がりすぎず、放置しすぎず」。気になる場合には、耳鼻咽喉科に相談することが大切です。

耳鼻咽喉科 医長
 山村 悠大

 

お酒、お煙草を嗜まれる方は頭頚部がんになりやすいとされています。心配な場合は迷わず病院を受診してください。

関連リンク

記事一覧