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楽しく健康促進 カラダのためのQ&A | 加古川中央市民病院
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#01 動脈硬化が進行しやすい肥満のタイプはどっち?

リンゴ型肥満

洋ナシ型肥満

リンゴ型肥満

肥満には、主に内臓のまわりに脂肪が蓄積する内臓脂肪型肥満(リンゴ型)と下腹部・腰まわり・おしりなどの皮下に脂肪が蓄積する皮下脂肪型肥満(洋ナシ型)の2つのタイプがあります。内臓脂肪型肥満の人は動脈硬化が進行しやすく、生活習慣病になりやすいといわれています。

肥満とは、脂肪組織に脂肪が過剰に蓄積した状態を指します。体格指数が(BMI=体重[kg]/身長[m]2)25以上を肥満と判定します。

肥満度の分類

BMI値 判定
25~30未満 肥満(1度)
30~35未満 肥満(2度)
35~40未満 肥満(3度)
40以上 肥満(4度)

日本肥満学会判定基準

肥満タイプの特徴

お腹の脂肪がつかめない → 内臓脂肪型(リンゴ型)肥満タイプ

  • お腹がポッコリ出ている
  • 男性や閉経後の女性に多い
  • 下半身の太さはそれほど気にならない
  • 若い頃はやせていた

お腹の脂肪がつかめる → 皮下脂肪型(洋ナシ型)肥満タイプ

  • 下腹部・腰まわり・おしりなど下半身が太め
  • 女性に多い
  • 太りやすくやせにくい
  • 若い頃から下半身がポッチャリ

内臓脂肪型肥満か皮下脂肪型肥満を調べる方法

内臓脂肪CT検査…内臓脂肪と皮下脂肪の分布と面積、周囲長を測定する検査です。

内臓脂肪CT検査報告書として、BMIによる肥満度診断・内臓脂肪量による肥満度診断が出ます。

内臓脂肪面積≧100cm2が測定されれば、内臓脂肪型肥満と診断されます。

当院では人間ドックのオプションで内臓脂肪CT検査を追加することができます。

報告書サンプル

肥満対策

  • こまめに動こう 掃除やごみ捨てなど、日頃から動いて基礎代謝量をあげよう
  • 1日3食、なるべく決まった時間に 食事回数を減らすと、1回の食事量が多くなるので気を付けて
  • 食事は腹8分目、ゆっくりよくかんで食べる ひと口30回を目標によくかんで、満腹感を得よう

食事療法と運動療法を続けると、内臓脂肪が先に減っていき、皮下脂肪は少しずつ減っていきます。過食を避け、食事のバランスをよくし、運動を毎日少しずつでも続けることが大切です。

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