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#07 パーキンソン病とは? | 加古川中央市民病院
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脳神経内科は、体の中の脳、脊髄、末梢神経、筋肉といった臓器に起こる病気を診ています。代表的な病気としては、脳卒中、神経系の感染症、神経炎症、てんかんといったものがありますが、脳の神経が年齢とともに衰えてきて起こってくる神経変性疾患と呼ばれる病気があります。第2回は、神経変性疾患の代表的な病気の一つであるパーキンソン病について御紹介します。

#07 パーキンソン病とは?

脳の中心部(基底核といいます)には、体を素早く動かすための機械・歯車のようなものがあります。歯車を滑らかに動かす機械油として、神経細胞からドパミンというホルモンが出ています。
年齢と共に神経細胞が減ると、出てくるドパミンも欠乏して素早く動きにくくなります。パーキンソン病は、他の同年齢の人に比べてドパミン神経だけが早く減ってしまうことで起こってきます。大きく言えば脳の老化の一つですが、なぜドパミン神経だけが早く減るのかはわかっていません。 

脳の中のドパミン欠乏が原因

症状

①手足のふるえ
何もしていない時にふるえる(安静時振戦)
②筋肉がこわばる
(筋強剛)
③動作が遅い(動作緩慢)
足が出にくい、歩幅が小さくなる、ちょこちょこ歩き
④転倒しやすい
(姿勢反射障害)
前方へつんのめる

パーキンソン病の診断

  1. 症状や身体診察
  2. 頭部MRI検査に異常がない
    脳梗塞や他の原因で起こるパーキンソン症候群というよく似た別の病気でないか調べます
  3. MIBG心筋シンチ検査で異常がある
    パーキンソン病の特徴として、症状が出る数年前より脳から心臓につながっている神経が
    先に障害されるという特徴があります
  4. パーキンソン病用の薬がよく効く
    パーキンソン病は薬がよく効きますが、パーキンソン症候群ではあまり効果がありません

D-SPEC:
MIBG 心筋シンチ検査を行います

MIBG心筋シンチ

正常例
パーキンソン病

パーキンソン病の治療

治療の一番は運動です。体を動かすことで御自身の神経を刺激すると、ドパミンが出やすくなります。ストレッチや体操で、体のこわばりを取ることも有効です。体操、散歩を日課にして、趣味や外出などの機会を増やしましょう。転倒しないように十分注意して、骨折などのけがを防ぐことも重要です。

日常生活に支障が出てくる、転倒しやすくなるといった場合は、薬での治療が必要です。パーキンソン病は薬が効く病気ですので、かかりつけ医に相談して当院への紹介をしてもらってください。自分に合った薬を見つけていきましょう。

薬物治療以外にも、脳深部刺激療法、集束超音波治療など新しい治療法も開発されてきています。

脳神経内科外来

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14-13 石原 石原 野田 岡田 永田 永田 石原 石原 永田 永田
14-14 島谷 島谷 武田 武田
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脳神経内科
主任科部長 石原 広之
体を動かすことは大切ですね。
休日は家庭菜園やってます。

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