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#07 さまざまな糖尿病合併症 | 加古川中央市民病院
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糖尿病とは、「インスリンの作用不足による慢性的に血糖値が高い状態」と定義されています。異常な高血糖が起こると、口渇・多飲・多尿といった高血糖症状が起きることはご存知の方も多いと思いますが、糖尿病の怖いところはそれだけではありません。高血糖・血糖コントロールが不良のまま放っておいてしまうと、様々な合併症が引き起こされます。皆さんの生活の質(QOL)を低下させてしまうのは糖尿病そのものではなく、糖尿病が引き起こす合併症に他なりません。今回は、糖尿病合併症の一部をご紹介します。

#07 さまざまな糖尿病合併症

糖尿病は簡潔にいうと、動脈硬化を悪化させる病気です。血糖コントロールが不良になると、身体中の様々な血管の動脈硬化が進行します。皆さんよくご存知の3大合併症、神経障害・網膜症・腎症細小血管障害といわれ、細かい血管の動脈硬化の結果、血流低下や血管の破たん・出血などが起こり、これらの合併症が出現、進行します。他には、大血管障害(太い血管の動脈硬化)として、脳卒中心筋梗塞などが挙げられます。

その他にも図の通り様々な合併症があります。ご自身にも当てはまるものがないか、一度確認してみてください。

他にも、歯周病認知症関節変形などとも深く関係しています。
皆さんはどこまで知っていましたか?糖尿病の怖いところは、合併症の多さと、無症状のうちに進行してしまうところにあります。今現在合併症に悩まれている方も、悲観的にならないでください。軽度の細小血管合併症であれば、良好な血糖コントロールを維持することで改善が期待できます。また、神経障害などは症状を改善する治療もあります。もしかしてこれって糖尿病の合併症?と思ったときは、一度主治医の先生に相談してみてください。

※高齢者はより高めの目標に設定する場合もあります
糖尿病治療ガイド2020-2021

糖尿病・代謝内科
医長 高橋 陸
コロナ禍で旅行に行けなくなりましたが、その代わりに家族で公園にいく機会が増えました。週末は県内の公園巡りをしています。

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