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診療科の特徴|腫瘍・血液内科|加古川中央市民病院

診療科の特徴 / 腫瘍・血液内科

現在当科では、常勤医師5名(うち1名は育休中)により、主に血液悪性腫瘍の患者さんを中心に診療を行っていますが、固形腫瘍を専門とする非常勤医師(2名)の応援を受けながら、血液領域のみならず幅広い領域で悪性腫瘍に対する診療に取り組んでいます。また東播磨医療圏には、特殊な貧血や止血・凝固異常症など、多くの良性血液疾患の患者さんがおられますので、随時紹介を受け専門診療にあたっています。

白血病・悪性リンパ腫・骨髄腫などの血液悪性腫瘍や固形腫瘍の患者さんに対しては、迅速かつ的確な診断を行い、新しい抗がん薬・分子標的薬などを取り入れながら、個々に適した最善の治療を提供するよう心掛けています。また当院(9階東病棟)には、class1000の無菌個室が2部屋、4人部屋が2部屋設置されており、同時に10名の患者さんに対して、高度な無菌治療(白血病に対する化学療法など)が可能です。難治性血液悪性腫瘍の患者さんに対しては、造血幹細胞移植も実施しており、平成26年1月からは自家移植を、平成28年4月からは同種移植(血縁者間移植)を開始しました。また平成29年8月からは特定臨床研究として全身放射線照射を用いないHLA半合致血縁者間移植も行っています。

当科で診療を行う全ての患者さんに対して、治療開始時より多職種によるチーム医療が実践されます。医師・看護師のみならず、理学療法士・作業療法士・管理栄養士などが日々患者さんと関わりながら、単なる予後や症状の改善のみならず、早期の社会復帰を目指した診療を行っています。また血液悪性腫瘍の患者さんやご家族には、当科主催の血液がん患者会「繋ぎの会」へも参加していただいております。そこでは、患者さんやご家族同士が闘病に関する情報交換を行うだけでなく、ボランティアによる健康管理や就労支援などの情報提供も行われています。