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救急救命士 H.T | 加古川中央市民病院

救急救命士 H.T

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「救命士ならではの役割」を確立していくことが
大きなやりがいに繋がっている

私は消防吏員として約15年間、広島県の消防本部で勤務していました。日々の救急現場で多くの命と向き合う中、「そろそろ新しいことに挑戦したい」と思っていたタイミングで、当院で初めての救急救命士を採用するという話を聞きました。「一から新たな体制作りに関わることができる」と感じ、転職を決意。現在、入職して3年目を迎えています。

主な業務は救急外来での救急救命処置や救急隊からの収容依頼への対応を中心に、ドクターカーによる転院搬送・現場出動にも携わっています。医療機関に勤務する救急救命士という職種は、まだ制度が完全に確立されていない新しい分野です。2021年の法改正以降、活動範囲が拡大したことで、自らの専門性を最大限発揮し、医師や看護師など他職種と協働しながら「救命士ならではの役割」を確立していくことに大きなやりがいを感じています。

特にドクターカーでの救急救命処置は、特殊な空間の中で迅速かつ正確な治療を教育・訓練された救急救命士としての力量が問われる場面でもあります。特定行為を含めた救急救命処置の実施は責任感を伴いますが、救急救命士として患者管理に携われることは他では得られない充実感があります。

スキルアップを支える充実した教育環境

救急外来では看護師との連携が非常に重要です。当院の看護師は救急救命士の業務内容を理解しており、チームとしての連携がとてもスムーズです。誰もが患者さんのために自らの専門性を発揮しようと努力しており、安心して業務に集中できるこの環境は、私が当院で働く大きな魅力のひとつです。

当院はメディカルコントロール体制の整備も進んでおり、救急救命士としてのスキルを高めるためのサポート体制も充実しています。

近隣の自動車学校では緊急走行に関する特別プログラムを受講することができます。また、院内にはワークステーションで研修を受けている消防の救命士が3名いるため、ドクターカー運転技術の向上をバックアップしてもらうことができます。さらに、他部署と協力して感染対策・医療安全・救急救命処置について研修を行うことができたり、学会発表では当院の取り組みを発信して、他病院の活動を吸収することで自分自身の視野を広げることもできます。

医療機関で働く救急救命士の制度は、まだ始まったばかりです。法律の壁に阻まれることも少なくありませんが、業務範囲拡大を目指して全国的に制度改正に向けた動きが進んでいます。当院でも今後初めてとなる新しい試みを検討しており、今後ますます可能性の広がる分野だと感じています。救急医療の現場で挑戦したい方、そして命と真剣に向き合いたい方は、ぜひ一度病院見学に来てくださいね。

2025年11月

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