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平成29年度 病院指標


平成29年度 加古川中央市民病院 病院指標 (期間 平成29年4月~平成30年3月)

年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 4,007 544 447 837 933 1,272 2,888 4,180 2,262 402
当院では、入院患者全体のうち0歳~9歳の患者が占める割合は22.5%となっています。低年齢層が占める割合が多いのは、小児・周産期における24時間365日の救急対応によって、新生児から小児に至る重症度の高い患者を受け入れているためです。なお、前年度の0歳~9歳の割合は22.0%であったことから、特に大きな変化は無く、ほぼ横ばいで推移しています。一方、70歳以上の高齢者の入院患者は全体の38.5%を占めており、前年度は35.6%であったことから、若干ながら高齢者の入院患者が増えている傾向にあります。将来的に、東播磨圏域の65歳以上の高齢者人口は、2015年から2025年までにおよそ130,000人の増加が見込まれていることから、今後も更に入院患者の高齢化が進んでいくと考えられます。当院はこれからも地域医療を守る一方で、高度急性期及び急性期病院としての役割を担うべく、全年齢層の患者を診療できる体制を整えていきます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
総合内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 34 13.91 12.34 20.59% 77.91  
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 10 11.50 11.73 0.00% 71.90  
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2 なし - - 19.01 - -  
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 20.83 - -  
110290xx99x00x 急性腎不全 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 14.30 - -  
総合内科では、どの診療科を受診するのか明確でない症状や、複数臓器にまたがる全身症状に対応する総合的な診療を行っています。入院患者さんの年齢層は70歳以上の高齢者が多く、その多くが免疫力低下にともなう腎・尿路からの細菌感染症や、敗血症に至った症例、誤嚥性肺炎などを占めています。また、必要に応じて専門診療科と連携し原疾患の治療を行うなど幅広い対応を行っています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 156 11.01 10.61 3.85% 74.76  
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2 なし 68 10.59 8.73 0.00% 71.34  
06007xxx99000x 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 38 8.61 9.83 5.26% 68.29  
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 35 10.57 10.71 5.71% 69.86  
06007xxx97x00x 膵臓、脾臓の腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 32 14.19 14.08 9.38% 70.59  
胃や胆道(胆嚢、胆管)、膵臓の消化器系疾患が上位を占めています。最も多かった病状は総胆管結石と総胆管結石性胆管炎、2番目は胃がん、3番目と5番目はともに膵がんとなっています。4番目は急性を含む出血性胃潰瘍、出血性十二指腸潰瘍が主な病状です。なお、1、2番目は平成28年度と同順位で変化はありません。3、5番目の「膵臓、脾臓の腫瘍」に関しては、平成28年度は上位に挙がっていませんでしたが、今回平成29年度は上位にランクインしています。
消化器内科では、上部下部消化管疾患の診断にかかる内視鏡検査や、早期胃がんの治療として開腹する必要のない内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)や内視鏡的粘膜切除術(EMR)といった内視鏡的治療を積極的に行っています。なお、平成29年度の上部・下部内視鏡検査件数は10,000件/年超を施行し、迅速な診断、早期の治療を推進しています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2 なし 291 6.07 5.30 0.00% 64.04  
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 260 15.33 17.71 14.62% 80.16  
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 254 3.22 3.03 0.39% 67.89  
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 244 4.51 4.62 0.41% 69.40  
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 111 12.88 12.72 2.70% 66.85  
狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、不整脈といった症例が上位を占めています。虚血性心疾患の主な治療は、薬物療法や経皮的冠動脈形成術(PCI:カテーテルによる血管内拡張術)などで、不整脈の主な治療は、薬物療法やカテーテルアブレーション(経皮的カテーテル心筋焼灼術)、心臓ペースメーカー治療などが選択されます。なお、当院では、心臓血管センターを立ち上げており、循環器内科だけではなく心臓血管外科などの他診療科と連携して横断的な治療を推進しています。そのため、例えば、PCIが行えない、血管再狭窄を繰り返す症例といった場合には、心臓血管外科と連携して冠動脈バイパス術に移行するなど、様々な循環器疾患を院内で治療完結できる体制を整えています。また、循環器疾患の受入れに関して24時間365日の救急対応を行っており、平成29年度の循環器内科における救急車搬送受入件数は1,500件/年を超え、今後も東播磨圏域の多くの循環器疾患の治療に対応します。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 96 10.29 11.99 0.00% 69.42  
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2 なし 83 21.65 19.65 8.43% 75.40  
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 56 12.02 14.60 28.57% 72.41  
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 46 16.20 20.83 43.48% 82.52  
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし A-DROP スコア2 34 10.41 15.12 8.82% 82.00  
1、3番目は肺がん、2、4、5番目は肺炎で占められています。平成28年度と比較しても、同様の症例が上位を占めており、特に変化はありません。呼吸器内科では、主に薬物療法や化学療法を行っていますが、患者の病態によって、呼吸器外科と連携しながら、外科的治療が必要かどうかを診断し、治療方針を決定する体制を整えています。また、緩和ケア治療も積極的に行っており、医師や看護師、薬剤師、管理栄養士などの様々な職種がチーム一丸となって支援しています。
糖尿病・代謝内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100071xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 85歳未満 51 10.06 14.63 1.96% 65.45  
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 25 11.76 13.57 4.00% 53.64  
100071xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 あり 85歳未満 25 10.40 15.63 0.00% 71.32  
100071xx99x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 85歳未満 24 6.71 12.07 0.00% 62.04  
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 85歳未満 20 9.95 14.27 0.00% 57.45  
1、3、4、5番目はすべて2型糖尿病の治療が占めています。2型糖尿病の治療でも複数に細分化されているのは、同じ病気であっても治療方法が異なったり、ほかの病気を患っていて並行治療しなければならないといった場合があるためです。2番目は、糖尿病性ケトーシス、糖尿病性ケトアシドーシス、ペットボトル症候群といった病状で占められています。当院では、急性期の糖尿病昏睡や重症低血糖患者の受入れや糖尿病の教育入院を行っています。なお、周産期母子医療への貢献として、産婦人科と連携して妊娠糖尿病患者の診療を一手に引き受けています。また、1型糖尿病患者の友の会を運営しており、東播磨圏域の1型糖尿病患者の積極的な支援を行っているほか、11月14日の世界糖尿病デーには院内イベントを開催し、糖尿病予防や継続治療の重要性といった啓発を行っています。
腫瘍・血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 41 16.39 16.48 2.44% 62.56  
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等2 2あり 29 30.17 40.97 0.00% 52.86  
130030xx97x3xx 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2 3あり 22 19.77 34.49 0.00% 60.50  
130030xx97x40x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 22 20.14 33.42 0.00% 65.09  
130030xx99x50x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし 19 13.42 13.89 0.00% 71.47  
血液内科では、『血液のがん』と呼ばれる悪性リンパ腫や白血病、多発性骨髄腫の治療を行っています。当院では悪性リンパ腫が最も一番多く、化学療法を中心とした治療を行います。悪性リンパ腫は白血球の1種であるリンパ球ががん化した疾患で、その多くを非ホジキンリンパ腫が占めます。首やわきの下、脚の付け根などにしこりが出現し、やがて病状が進むと全身に症状がみられるようになります。症状やがんの分類によって治療の方針が異なりますので、まずは病理検査を行い、患者さん合った治療を行っていきます。当院ではclass100の無菌室を10床設置しており、高度な無菌治療が行える設備を整えています。
リウマチ・膠原病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560xx99x0xx 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術・処置等2 なし 77 22.05 17.16 5.19% 63.32  
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2 なし 23 31.22 19.65 0.00% 66.74  
070560xx99x6xx 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術・処置等2 6あり 14 33.57 27.20 0.00% 53.79  
04026xxx9903xx 肺高血圧性疾患 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 3あり 11 26.55 21.40 0.00% 60.00  
070470xx99x0xx 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2 なし 11 9.64 13.72 0.00% 68.00  
1、3番目は、全身性エリテマトーデスや全身性強皮症、リウマチ性多発筋痛、顕微鏡的多発血管炎、多発性筋炎など、様々な自己免疫性疾患が対象となり、それらの治療を行っています。2番目は主に皮膚筋炎性間質性肺炎や関節リウマチ性間質性肺炎、膠原病性間質性肺炎などの膠原病の症候として発現した病状です。4番目の主な病状は肺動脈性肺高血圧症で、5番目は関節リウマチとなっています。DPCコードは治療法によって多岐に分かれるため、上記のリストでは、関節リウマチ件数が少ないように見受けられますが、実際には、平成29年度の関節リウマチの診療実績は647件/年であり、多くの関節リウマチ患者の診療を行っています。なお、『DPCコード:070470xx99x5xx』の関節リウマチ患者数が最も多く161人となりますが、このDPCは出来高症例の対象となっていることから、上記リストに含まれていません。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 59 12.27 12.23 3.39% 64.46  
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 36 9.83 8.50 2.78% 69.81  
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 31 13.61 14.55 6.45% 70.26  
110280xx991x0x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 あり 定義副傷病 なし 25 8.80 7.35 0.00% 45.52  
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 1あり 23 31.52 36.38 4.35% 69.00  
腎臓病には重症度によって段階(ステージ)があり、段階が上がるごとに重症度が高くなります(ステージ1からステージ5の5段階)。当院では、そのうちステージ4およびステージ5の重症患者を多く受入れており、最も多い病状は、慢性腎臓病ステージG4や慢性腎炎(IgA腎症)となっています。次いで2、3、5番目は、慢性腎臓病ステージG5の治療で占められています。4番目の主な病状は慢性腎炎(IgA腎症)となっています。当院では、慢性腎臓病の教育入院や血液透析を行うための内シャント設置術、腎生検などの診療実績があり、また、他診療科で入院された患者の透析導入など、診療科の垣根を越えた連携診療を積極的に行っています。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010170xx99x10x 基底核等の変性疾患 手術なし 手術・処置等2 あり 定義副傷病 なし 17 17.41 18.38 11.76% 72.24  
010110xxxxx40x 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 13 21.38 16.95 23.08% 68.92  
010080xx99x00x 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 11 10.91 9.99 0.00% 47.82  
010160xx99x10x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2 あり 定義副傷病 なし - - 20.55 - -  
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 - - 16.38 - -  
神経内科は、脳、脊髄、末梢神経などの神経系疾患を治療する診療科です。他の医療機関では「脳神経内科」と呼ぶこともあります。1番目の主な病状は、多系統萎縮症と脊髄小脳変性症です。2番目はギラン・バレー症候群や多巣性運動ニューロパチーの治療となっています。3番目の主な病状は、代謝性脳症や無菌性髄膜炎です。4番目はパーキンソン病、5番目は脳梗塞となっています。神経内科では24時間オンコール体制を整え、脳梗塞や脳出血といった脳血管障害、てんかんや痙性斜頚といった発作性疾患などの様々な神経系救急疾患の受入れを行い、神経内科における東播磨圏域の救急診療を進めています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし 476 5.13 5.94 0.21% 1.37  
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 366 5.98 6.18 1.91% 0.00  
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 291 4.13 5.50 0.34% 3.88  
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 262 4.96 6.32 0.76% 3.27  
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし 236 5.03 6.03 0.42% 2.28  
小児科で最も多い病状は急性気管支炎や急性細気管支炎で、主な原因としてはRSウイルスによるもので、このRSウイルスは2歳までの乳幼児期にほぼ100%感染すると言われています。4番目は喘息、5番目はインフルエンザやそれに伴うウイルス性肺炎で、上位5つのうちの3つが呼吸器系疾患で占められています。3番目に多い症例はウイルス性腸炎で、冬から春にかけてロタウイルスが流行、秋から冬にかけてノロウイルスが流行することから、この腸炎症状の原因の一つとなっています。2番目については妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)で、周辺地域の新生児を多く受入れていることから上位に挙がっており、NICU(新生児特定集中治療室)の平成29年度の病床稼働率は99%とほぼ満床状態で推移しています。
外科/消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 87 6.78 7.40 4.60% 60.03  
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 86 14.80 15.61 3.49% 69.64  
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 70 5.51 6.64 0.00% 63.21  
060020xx02x0xx 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 60 15.70 17.27 1.67% 69.90  
060020xx01x0xx 胃の悪性腫瘍 胃全摘術 悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 43 19.74 20.09 4.65% 73.05  
大腸(結腸・直腸)や胃、胆道(胆嚢、胆管)などの消化器系疾患が上位を占めています。1番目の主な病状は胆石性胆のう炎で、2番目の主な病状はS状結腸がんが占めています。3番目は胆のう結石症、4番目と5番目に位置する病状はともに胃がんです。なお、平成28年度に関しても、これら疾患が上位を占めており、特に大きな変化は見られません。当院では、身体的負担が少ないとされる低侵襲手術のひとつ、鏡視下手術も積極的に行っており、低侵襲手術の更なる拡充を目指しています。平成29年度の手術件数は1,100件/年を超え、緊急手術も増加傾向にあり、当該区域における消化器系疾患の治療に貢献すべく努めています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2 なし 36 13.64 12.51 0.00% 76.14  
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 24 22.42 23.93 4.17% 66.08  
050161xx97x10x 解離性大動脈瘤 その他の手術あり 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 14 21.14 28.04 21.43% 71.93  
050163xx01x10x 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 12 25.92 28.38 8.33% 67.58  
050163xx02x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等 手術・処置等2 1あり 11 16.55 21.40 0.00% 68.36  
1番目は腹部大動脈瘤や胸部大動脈瘤と呼ばれる太い血管にこぶができる病気で、2番目は僧帽弁や大動脈弁などの心臓の弁が正しく機能しなくなる病気です。3番目は急性大動脈解離StanfordA(A型解離:上行大動脈での解離)で大動脈に裂け目ができる病気、4番目は胸部大動脈瘤、5番目は腹部大動脈瘤となっています。これらの病気は進行の程度によっては手術による治療が必要となります。当院では心臓血管センターを立ち上げ、24時間365日の救急受入れ体制を整備しており、東播磨圏域での循環器疾患・血管疾患全般にわたる治療を率先しています。そして、心臓血管外科や循環器内科、形成外科などの複数診療科の密な連携によって当院内での治療完結を目指しています。加えて、小児心臓血管外科医や小児循環器内科医による、生まれつき心臓に異常がある先天性心疾患の治療も拡大化しており、成人だけではなく小児への幅広い年齢層での治療を行っています。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし 57 12.11 12.35 0.00% 70.09  
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 10.04 - -  
040010xx01x0xx 縦隔悪性腫瘍、縦隔・胸膜の悪性腫瘍 縦隔悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし - - 11.03 - -  
040030xx01xxxx 呼吸器系の良性腫瘍 肺切除術 気管支形成を伴う肺切除等 - - 9.85 - -  
040200xx01x01x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり - - 19.09 - -  
呼吸器外科において最も多いのは、肺の悪性腫瘍(肺腺がんや肺扁平上皮がん、肺大細胞がんなど)による治療です。次に多いのが気胸(自然気胸や続発性気胸など)治療となっています。3番目は胸腺腫、4番目は肺の良性腫瘍の治療です。呼吸器外科では、呼吸器内科を筆頭に、放射線科や病理診断科などの他診療科と連携して治療方針を定めています。また手術に関しても、なるべく患者への負担が軽減されるよう、胸腔鏡を用いた低侵襲手術を推進しています。
小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 22 2.05 3.26 0.00% 3.05  
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 17 3.71 5.56 5.88% 12.00  
060170xx02xxxx 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 14 1.21 8.33 0.00% 3.14  
140260xx01xxxx 胸郭の変形および先天異常 漏斗胸手術 胸骨挙上法によるもの等 10 8.20 11.49 0.00% 11.40  
14044xxx99x0xx 直腸肛門奇形、ヒルシュスプルング病 手術なし 手術・処置等2 なし - - 6.16 - -  
小児外科で最も多いのは停留精巣の治療です。2番目が急性虫垂炎、3番目が臍ヘルニアの治療となっています。4番目は漏斗胸、5番目はヒルシュスプルング病における治療となっています。DPC14桁分類上は虫垂炎が2番目となっていますが、小児外科での虫垂炎治療の総件数は約30件あり、当科で最も多い治療となっています。これら上位に挙がった症例以外にも、食道・腸閉鎖症や鎖肛、気管切開や胃瘻等といった様々な外科的治療を新生児・小児科医療を担う小児科と連携しながら施行していくことで、東播磨圏域の小児医療の更なる拡充に努めています。なお、当院小児外科では外鼡径ヘルニア手術が最も多く、平成29年度の手術件数は123件/年でしたが、短期滞在手術等基本料3に該当することから上記リストの集計対象外となっています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 124 23.45 27.09 75.81% 80.47  
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 92 32.16 23.14 16.30% 67.38  
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 なし 48 3.65 5.21 2.08% 57.10  
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 45 32.53 25.09 20.00% 75.07  
160700xx97xx0x 鎖骨骨折、肩甲骨骨折 手術あり 定義副傷病 なし 22 3.95 5.54 0.00% 53.09  
整形外科で最も多い症例は大腿骨頚部骨折や大腿骨転子部骨折で、その治療の多くは、骨折部を金属で接合するもしくは大腿骨の骨頭を人工骨頭に入れ替える手術療法となります。2番目は大腿骨頭壊死や股関節症に対する人工股関節置換術です。3番目は前腕骨骨折(橈骨骨折、尺骨骨折)、4番目は膝関節症、5番目は鎖骨や肩甲骨の骨折が主な病状となっています。前年度と比較しても、3番目と4番目が入れ替わっている以外は同順位です。なお、整形外科では、関節センターを設立し、関節疾患の専門的治療を進めるとともに、骨折や脱臼といった外傷疾患やスポーツ障害、骨粗鬆症など、幅広く整形外科疾患を受入れています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx97xxxx 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり 104 6.75 3.20 0.00% 66.56  
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1 なし 94 3.22 4.86 0.00% 44.15  
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 87 3.06 6.45 0.00% 20.72  
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 なし 78 3.09 3.29 0.00% 69.81  
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 28 7.46 5.60 3.57% 31.21  
形成外科で最も多い病状は下肢静脈瘤で、2番目は皮下腫瘍、3番目は皮膚腫瘍が主な症例となっています。4番目は眼瞼下垂症、5番目は眼窩や眼窩底、鼻骨といった顔面部の骨折です。このほかにも、新鮮熱傷(やけど)、先天性を含む顔面や四肢の異常(口唇口蓋裂、内反症、合指症、多指症など)、傷痕やケロイド、赤あざ、難治性潰瘍、リンパ浮腫など、多岐にわたる疾患の治療を行っています。また、当院では口唇裂・口蓋裂治療チームを立ち上げており、形成外科、小児科、歯科口腔外科などの各専門医が密に連携して最善な治療を行っています。なお、これらDPCは特定の入院診療実績が対象となりますが、形成外科では、外来による診療にも力を入れており、入院外来あわせて1,900件を超える様々な形成外科的疾患の治療を行っています。詳しくは当院ホームページの形成外科の診療実績をご確認ください。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 片眼 78 9.67 10.21 0.00% 55.05  
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり 片眼 55 9.07 8.51 1.82% 67.35  
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 51 6.25 7.31 0.00% 68.59  
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2 なし 片眼 40 5.80 7.96 2.50% 60.15  
020150xx97xxxx 斜視(外傷性・癒着性を除く。) 手術あり 36 3.00 3.28 0.00% 20.19  
1番目は網膜剥離で、硝子体手術による治療が主となります。2番目は緑内障で、主な治療は線維柱帯切除術(Lectomy)や線維柱帯切開術(Lotomy)と呼ばれる眼圧下降手術を行います。3番目の主な病状は網膜前膜や黄斑円孔、4番目は糖尿病性網膜症となっており、これら症例に対する治療として硝子体手術などを行っています。5番目は斜視で、主に手術療法を行っています。眼科で最も多い症例は白内障ですが、白内障手術はDPC対象外(短期滞在手術等基本料3算定)のため、本集計の対象から外れています。なお、平成29年度の白内障の治療実績は1,300件/年を超えており、東播磨圏域の基幹病院としての役割を担うべく診療体制を整えています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 91 5.99 7.23 1.10% 58.62  
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 72 7.93 8.01 0.00% 15.56  
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 61 4.44 5.48 0.00% 45.43  
030428xxxxxxxx 突発性難聴 49 7.27 9.18 0.00% 58.53  
030240xx97xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 その他の手術あり 41 8.71 8.61 0.00% 24.27  
1番目は副鼻腔炎で、内視鏡下鼻副鼻腔手術(ESS)と呼ばれる鼻の穴に内視鏡を挿入して行う手術療法などを行っています。2番目は扁桃肥大やアデノイド肥大、扁桃炎といったのどの疾患が占めています。3、5番目はどちらも急性咽喉頭感染症ですが、手術の有無などによってDPCコードが異なるために分かれています。4番目はDPC名称のとおり、突発性難聴となっています。平成28年度と比較しても、同じ症例が上位を占めています。なお、耳鼻咽喉科では、先述した疾患の他にも顔面神経麻痺などの治療も行っています。加えて、成人の耳鼻咽喉科疾患だけではなく小児も数多く治療しており、幅広い年齢層での診療体制を整えています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 10 6.90 8.95 0.00% 72.70  
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし - - 11.73 - -  
080090xxxxxxxx 紅斑症 - - 10.37 - -  
080100xxxx0xxx 薬疹、中毒疹 手術・処置等1 なし - - 10.89 - -  
080190xxxxxxxx 脱毛症 - - 3.60   -  
皮膚科で最も多い病気は帯状疱疹です。2番目の主な病状は蜂巣炎(蜂窩織炎)、3番目は多形滲出性紅斑となっています。4番目は全身薬疹、5番目は広汎性円形脱毛症で主にSADBE治療を行っています。6番目は脂漏性角化症(老人性いぼ)となっています。皮膚科では、リウマチ・膠原病内科と連携しながらの膠原病を疑う疾患、小児科と連携しながらの小児の皮膚疾患(アトピー性皮膚炎やじんま疹など)など、様々な診療科でともなう皮膚病変の診断や治療も積極的に行っています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 178 8.16 9.75 0.00% 33.43  
120170xx01x0xx 早産、切迫早産 子宮破裂手術等 手術・処置等2 なし 98 37.22 31.42 0.00% 32.64  
120260xx01xxxx 分娩の異常 子宮破裂手術等 94 8.61 9.67 0.00% 33.56  
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 57 9.00 9.91 0.00% 45.51  
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 45 6.20 6.37 0.00% 41.24  
産婦人科で最も多いのは、双子や三つ子といった多胎妊娠、羊水過多症、胎盤障害などによる帝王切開といった症例です。2番目は早産・切迫早産における治療で、3番目は遅延分娩や分娩停止などの症例に対する治療を行っています。4番目は主に子宮筋腫、5番目は卵巣のう腫が主な症例になっています。平成28年度との症例と比較しても、1番目から4番目まで順位は異なるものの、受け入れ症例自体に変化ありません。また、自然分娩はDPCの集計対象から外れますので、上記リストには含まれません。なお、当院は、地域周産期母子医療センターであり、24時間365日の救急診療体制を整えていることから、ハイリスク妊娠や分娩、重篤な周産期疾患、集中治療が必要な重症新生児などを率先して受け入れています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 135 7.85 7.31 1.48% 75.53  
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 65 5.94 5.75 3.08% 63.09  
110200xx04xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的レーザー前立腺切除術 45 8.62 7.64 0.00% 71.47  
110060xx99x20x 腎盂・尿管の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 45 11.31 11.29 0.00% 71.93  
11012xxx040x0x 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 31 2.77 2.73 0.00% 58.87  
泌尿器科で最も多い症例は膀胱がんで、専用内視鏡を用いて腫瘍を切除する経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)と呼ばれる治療を行っています。3番目は前立腺肥大症で、薬物療法や経尿道的ホルミニウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)などによる治療を行っています。4番目は尿管がんや腎盂がんで、化学療法や外科的治療(全摘除術や切除術)などを行っており、2、5番目は尿管・腎結石症や水腎症で、体外衝撃波結石破砕装置(ESWL)や経尿道的尿路結石砕石術(TUL)などによる治療を行っています。また、当院は、手術支援ロボット ダ・ヴィンチ(da Vinci Surgical System)を導入しており、低侵襲手術による前立腺がんの治療(ロボット支援下前立腺全摘除術)も積極的に行っています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010070xx9910xx 脳血管障害 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし     3.25      
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし     3.14      
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし     11.75      
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし     9.68      
010070xx02x0xx 脳血管障害 経皮的頸動脈ステント留置術 手術・処置等2 なし     10.05      
脳神経外科では、内頚動脈塞栓症や脳動脈瘤に対する血管内カテーテル治療や、脳出血に対する開頭手術および保存的療法を行っております。症例数では脳血管障害(脳動脈塞栓症や、粥状硬化症など)が最も多く、次いで慢性硬膜下血腫や未破裂脳動脈瘤となっております。平成29年10月より医師を増員し、診療体制の拡充を図るとともに、必要に応じて循環器内科や神経内科との連携を行い、心不全などの原疾患や神経障害への対応など総合的な治療を行っています。
放射線科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 45 5.62 11.44 0.00% 73.13  
060050xx0300xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 16 2.94 8.43 12.50% 71.63  
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 15 2.00 3.59 0.00% 70.20  
050163xx97x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 その他の手術あり 手術・処置等2 なし - - 8.09 - -  
060050xx99x00x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 9.90 - -  
放射線科で最も多い病状は肝細胞がんや肝がんで、肝動脈化学塞栓療法(TACE)や肝動注化学療法(TAI)、経皮的ラジオ波焼灼術(RFA)などが主な治療法となっています。2番目と5番目も、1番目と同じく肝臓のがん治療が占めています。3番目は下葉肺癌となっており、4番目は腹部大動脈瘤で主にステントグラフト治療が適用されます。6番目の主な病状は脾動脈瘤です。これらの症例以外にも、他診療科と連携して、緊急止血術や中心静脈ポート(CVポート)留置術を行っているほか、放射線治療として、画像誘導放射線治療(IGRT)、定位放射線治療/定位手術的照射(SRT/SRS)、肺がんや肝がん等に対する呼吸同期放射線治療、前立腺がん等に対する強度変調放射線治療(IMRT)といった様々な治療法を導入し、放射線領域における診療機能の拡充を図っています。
救急科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病 なし 25 16.32 19.94 76.00% 78.52  
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 19 9.95 12.34 21.05% 79.63  
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 10 17.00 20.83 30.00% 87.30  
161060xx99x0xx 詳細不明の損傷等 手術なし 手術・処置等2 なし - - 4.01 - -  
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 7.34 - -  
1番目は胸椎や腰椎部の圧迫骨折もしくは椎体骨折で、2番目の主な病状は尿路感染症です。3番目はDPC名称のとおり、誤嚥性肺炎です。4番目はアナフィラキシーショックや挫滅症候群(クラッシュ・シンドローム)が該当し、5番目は脳振盪や脳挫傷などが該当します。救急科は、主に救急車で搬送された患者の初療を担っています。救急搬送後早期に治療方針を定め、必要時に他診療科専門医と連携して最善の治療にあたるとともに、ドクターカー等にて医師と共に患者のもとへ向かう救護体制も整備しています。これら救急医療や集中医療はもちろんのこと、加古川市指定災害対応病院として、いざという時の地震や異常気象等における災害医療、それらを想定した総合訓練なども担っています。なお、平成29年度の当院の救急車受入件数は7,248件/年で、平成28年度よりも1,000件以上増加しており、東播磨圏域の救急医療に貢献するべく診療に努めています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
  初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 125 58 27 94 - 38 1 7
大腸癌 63 44 76 43 22 38 1 7
乳癌 - - - - - - 1 7,6
肺癌 53 29 40 151 28 127 1 7
肝癌 18 - - - - 48 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院は、兵庫県指定のがん診療連携拠点病院として、がん集学的治療センターを中心に、5大がんなどの専門的ながん医療の提供、がん診療の連携協力体制の整備、がん患者に対する相談支援及び情報提供などを推進しています。胃がんは、StageⅠで発見される場合が多く、当院では胃がん全件数の41.1%をStageⅠが占めており、内視鏡治療などの比較的侵襲性の低い治療法が選択されます。大腸がんは、StageⅢが最も多く、StageⅢの場合は、外科的治療後の化学療法が一般的な治療法となっています。肺がんは、平成28年度はStageⅢが最も多かったですが、平成29年度はStageⅣが最も多く、呼吸器外科による外科的治療が行えるようになったため、StageⅣの割合が増加しています。そのほかにも、乳がんや肝がんなど、他のがん治療と同じく、外科的治療、放射線治療、化学療法を組み合わせて、それぞれの専門医や看護師などが連携して治療方針を決定するチーム医療体制を整えています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 28 8.11 56.21
中等症 161 11.48 76.20
重症 43 14.26 80.79
超重症 13 14.23 81.69
不明      
成人市中肺炎とは、医療施設との接触がほとんどなく日常を過ごしていた成人(20歳以上)に発症する肺炎のことです。当院では、中等症患者による入院治療が最も多く、全体の65.7%を占めています。軽症の多くは外来による治療となりますが、中等症および重症は主に入院治療となり、超重症はICU管理による集中治療となります。入院治療では、脱水等の全身状態の管理、抗菌薬や抗ウイルス薬などによる薬物治療が一般的です。高齢や何らかの合併症を伴う人ほど、市中肺炎の発症のリスクが高まることから、当院では、肺炎予防のために、うがいや手洗い、マスクの着用による感染予防そして肺炎球菌ワクチンなどの予防接種を勧めています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 58 22.48 75.95 31.17%
その他 19 23.32 73.16 11.69%
当院では、脳梗塞を発症してから3日以内に治療を行っている患者が全体の75%を占めています。うち転院率は約3割で、急性期における治療が完了した後、回復期治療が必要となった段階で転院する流れとなっています。神経内科は徐々に充実してきており、脳神経外科は今まで1名体制による診療でしたが、平成29年10月より2名体制での診療ができるようになりました。そして現在は脳血管障害の外科的治療(血管内治療)を開始しており、今後は受け入れ可能な脳神経外科領域の疾患を拡大していく方針です。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 124 1.77 12.48 7.26% 73.65  
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 116 1.87 2.01 0.00% 68.98  
K654 内視鏡的消化管止血術 75 1.61 9.53 8.00% 70.55  
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術 68 1.35 8.60 0.00% 71.99  
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 50 1.82 6.68 4.00% 71.40  
消化器内科は、内視鏡を用いた手術が上位を占めています。最も手術数の多い内視鏡的胆道ステント留置術は、内視鏡を用いて狭窄もしくは閉塞した胆道にステントを留置し、再び胆道を広げて胆汁が正常に流れるようにする手術です。2番目は大腸に出来たポリープを切除する手術です。ポリープが良性であっても、将来的にはがん化する可能性があることから、一般的には切除します。3番目は出血性胃・十二指腸潰瘍などによる止血術です。4番目は2番目と同じく、胃や十二指腸に出来たポリープを切除する手術です。5番目は主に総胆管結石を除去する手術です。内視鏡検査は消化器系の病変が無いかを観察、診断するものですが、病状によっては早期治療として検査から治療(切除術や止血術など)に移行することがあります。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 223 1.37 3.92 0.00% 64.79  
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 176 1.72 4.51 7.95% 74.63  
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 153 2.03 2.31 0.65% 69.13  
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの 97 0.08 10.03 2.06% 69.12  
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの 75 0.03 13.83 2.67% 65.75  
循環器内科はカテーテル治療が上位を占めています。カテーテル治療とは、足の付け根(もしくは手首やひじなど)の動脈からカテーテルと呼ばれる細い管を挿入して行う治療法です。当院で最も多い治療法は経皮的カテーテル心筋焼灼術で、不整脈治療のひとつです。不整脈を引き起こす原因となる心臓内の電気信号を遮断(高周波電流で焼き切る)するカテーテル手術となります。3~5番目はそれぞれ病状は異なるものの、治療法は「経皮的冠動脈ステント留置術」です。カテーテルを用いて冠動脈までステント(金属製の網状円筒)を挿入、留置することで、狭くなった血管を広げる手術となります。2番目は四肢の血管拡張術・血栓除去術で、下肢動脈などの末梢動脈疾患によるカテーテル治療です。先述したステント留置術や、狭くなった血管を風船で広げるバルーン治療、血管内にある血栓を吸い取って血行改善を促す血栓吸引治療といった様々な治療法を行っています。このほかにもペースメーカー等によるデバイス治療も行っています。上記のようなカテーテル治療で根治もしくは改善が望めない場合は、心臓血管外科と連携して、バイパス術などの外科的治療に移行するなど、患者への最善な治療方針が立てられるよう努めています。
呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 - - - - -  
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等) その他のもの - - - - -  
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 - - - - -  
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -  
K300 鼓膜切開術 - - - - -  
呼吸器内科では、抗がん剤を中心静脈から投与するために、CVポート(皮下埋め込み型ポート)を造設する手術が行われています。CVポートの造設に関しては、腫瘍・血液内科と同じく、放射線科などの他診療科と連携して手術を行います。
腫瘍・血液内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 22 5.09 15.86 4.55% 60.18  
K9212ロ 造血幹細胞採取(末梢血幹細胞採取)(自家移植) 等 - - - - -  
K6112 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(四肢) - - - - -  
K0912 陥入爪手術 爪床爪母の形成を伴う複雑なもの - - - - -  
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 - - - - -  
腫瘍・血液内科では、抗がん剤を中心静脈から投与するために、CVポート(皮下埋め込み型ポート)を造設する手術を行っています。CVポートの造設に関しては、呼吸器内科と同じく、放射線科などの他診療科と連携して手術を行います。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 71 6.97 11.93 4.23% 70.01  
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 38 0.39 3.11 2.63% 73.50  
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 - - - - -  
K6147 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 - - - - -  
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等) その他のもの - - - - -  
腎臓内科では、血液透析療法を行うための内シャント造設術を行っています。そして、それら内シャントが狭窄、閉塞した場合におけるシャントトラブルに対する再建手術も行っています。
 
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの 43 0.00 39.98 0.00% 0.00  
K9132 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの 21 0.00 48.05 0.00% 0.00  
K7151 腸重積症整復術 非観血的なもの 15 0.13 2.33 0.00% 1.73  
K563 肺動脈絞扼術 - - - - -  
K386 気管切開術 - - - - -  
小児科で最も多いのは、新生児仮死蘇生術で、出生後に自発呼吸がみられない、ぐったりしているといった状態(新生児仮死と診断された状態)での蘇生術です。次は腸重積症整復術です。腸重積症は乳幼児期によく発現する、小腸が大腸の中に入り込む病気で、高圧浣腸による治療を行います。4番目は肺動脈絞扼術で、肺に流れる血液の量を調節する手術です。心不全を治療するために行います。5番目はさまざまな病気で長期的な呼吸管理が必要となった場合に、この気管切開術が行われます。このほかにも、小児外科と連携しながら、小児や新生児に対する外科的治療を行っています。
外科/消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 166 1.43 4.07 3.01% 61.77  
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 86 1.19 2.38 0.00% 63.24  
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 76 1.54 3.32 0.00% 73.87  
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 69 2.29 11.26 0.00% 69.88  
K7193 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術 47 4.55 16.43 12.77% 72.38  
患者の身体的負担が少ない腹腔鏡下手術を積極的に行っていることもあり、手術症例の上位5つのうちの3つが腹腔鏡下手術で占められています。最も多い手術症例は腹腔鏡下による胆嚢摘出術で、胆石症や胆のう炎の治療として、胆のうを摘出する手術です。2番目は腹腔鏡下での鼠径ヘルニア(脱腸)の手術で、3番目は腹腔鏡下ではなく開腹による手術となっています。4、5番目はともに大腸(結腸)がんの外科的治療です。このほかにも、胃がんや直腸がんなどにおいても腹腔鏡下による手術を行っています。このように腹腔鏡下手術症例割合を増やしていくほか、肝がんや食道がん、膵・胆道がんなどの難易度の高い手術症例も積極的に行っており、東播磨圏域における消化器外科疾患の治療に努めています。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5612 ステントグラフト内挿術 腹部大動脈 24 2.83 8.71 0.00% 78.33  
K5602 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 弓部大動脈 20 2.40 25.15 20.00% 69.35  
K5606 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの) 16 3.19 12.00 6.25% 68.88  
K5611 ステントグラフト内挿術 胸部大動脈 13 1.69 20.77 23.08% 72.31  
K5551 弁置換術 1弁のもの 12 3.58 29.75 16.67% 69.50  
心臓血管外科で最も多く行われた手術はステントグラフト内挿術です。ステントグラフトは人工血管のことで、動脈瘤(こぶ)の部分に留置して、動脈瘤へ流れる血液を遮断する治療法です。治療部位は腹部大動脈が最も多く、次に胸部大動脈となっています。2番目と3番目はそれぞれ治療部位が異なるものの、どちらも同じ術式で、大動脈にある瘤(こぶ)を除去して人工血管に置換する手術のことです。5番目は、機能不全となった心臓の弁(大動脈弁や僧帽弁など)を切除して新たな弁(機械弁、生体弁)に置き換える手術です。このほか、冠動脈バイパス術などの外科的治療も積極的に行っています。なお、心臓血管外科では、成人に限らず、小児先天性心疾患の手術も施行しており、幅広い年齢層での治療を行っています。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの 39 1.87 8.95 0.00% 70.56  
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 13 2.00 9.54 0.00% 69.85  
K5131 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) - - - - -  
K5132 胸腔鏡下肺切除術 その他のもの - - - - -  
K5143 肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの - - - - -  
呼吸器外科では、開胸に比べて身体的負担が少ない胸腔鏡を用いた手術を行っています。肺がんの進行度合いによっては、胸腔鏡ではなく、開胸による手術が行われますが、胸腔鏡下であっても開胸であっても、どちらも肺の悪性腫瘍を切除する手術となります。これら肺がんや転移性肺腫瘍を治療するための手術のほか、気胸治療のための胸腔鏡下肺切除術も積極的に行っています。
小児外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 66 0.12 0.36 0.00% 3.32  
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 56 0.00 1.00 0.00% 4.63  
K836 停留精巣固定術 20 0.10 0.90 0.00% 2.75  
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 17 0.47 2.24 5.88% 12.00  
K6333 ヘルニア手術 臍ヘルニア 13 0.00 0.08 0.00% 3.38  
鼠径ヘルニア(脱腸)は全国的に見ても小児領域で非常に多い病気です。当院でも小児における鼠径ヘルニアの治療手術が上位を占めており、年間120件を超える手術を行っています。3番目は、停留精巣固定術で、出生時に精巣が正常に位置していない状態を整復する手術です。4番目は急性虫垂炎の治療のための手術で、低侵襲性の腹腔鏡を用いて行われます。5番目は臍ヘルニアの治療で、いわゆる でべそ を治す手術です。当院は東播磨圏域における新生児・小児医療の基幹病院であり、小児科などの他診療科と連携しながら、様々な小児の外科的治療を行っています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 145 1.42 31.10 19.31% 70.05  
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 97 1.80 16.92 65.98% 74.28  
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 50 2.86 20.70 72.00% 81.08  
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 48 2.17 5.63 12.50% 58.44  
K0463 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他 26 2.31 10.04 19.23% 52.65  
整形外科は人工関節置換術を大変多く施行しています。治療部位は、股関節が最も多く、次に多いのが膝関節です。2、4、5番目はそれぞれ治療する部位は異なりますが、どれも治療法は同じく、骨折観血的手術となります。骨折観血的手術とは、ネジやクギ、ワイヤーやチタンプレート等を用いて直接骨を固定する手術のことです。3番目は人工骨頭挿入術で、1番目と同じく治療部位は股関節が多くを占めています。整形外科では変形性股関節症や大腿骨頭壊死症などの様々な股関節疾患を中心に治療を行っています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2センチメートル以上4センチメートル未満 79 0.58 1.13 0.00% 26.33  
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 55 0.00 3.04 0.00% 66.45  
K617-2 大伏在静脈抜去術 46 1.00 7.59 0.00% 66.74  
K2191 眼瞼下垂症手術 眼瞼挙筋前転法 38 0.00 1.84 0.00% 67.97  
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径3センチメートル以上6センチメートル未満 38 0.42 1.08 0.00% 37.55  
形成外科で最も多い手術は皮膚、皮下腫瘍摘出術で、良性腫瘍(母斑や粉瘤など)や皮膚悪性腫瘍の治療で、5番目も手技は同じです。次いで2番目は、下肢静脈瘤の治療として行われるレーザー焼灼手術です。3番目も2番目と同じく下肢静脈瘤の治療で、ストリッピング手術とも呼ばれ、大伏在静脈を取り除く手術となります。4番目は眼瞼下垂の治療手術(まぶたの手術)です。このほかにも、やけど、顔面や四肢・体幹の外傷など、広範囲にわたる身体外表の機能や形状における再建手術を積極的に行っています。また、症例によって平均年齢が低い傾向にあるのは、乳幼児や小児の治療を多く施行していることが一因です。なお、形成外科では、入院による手術に限らず、外来での手術も数多く施行しておりますので、詳細は当院ホームページの形成外科の診療実績等をご覧ください。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 667 0.81 1.02 0.15% 74.07  
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの 213 0.82 5.45 1.41% 64.94  
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術 その他のもの 48 0.56 4.21 0.00% 70.25  
K2683 緑内障手術 濾過手術 38 0.97 9.39 0.00% 69.95  
K2762 網膜光凝固術 その他特殊なもの(一連につき) 22 0.00 1.95 0.00% 71.14  
眼科で最も多い手術は水晶体再建術で、白内障治療のための手術です。2、3番目は硝子体茎顕微鏡下離断術で、主に網膜前膜や黄斑円孔、糖尿病網膜症といった病気を治療するための手術です。4番目は緑内障治療の手術で、線維柱帯切除術(Lectomy)と呼ばれています。5番目は網膜光凝固術といってレーザー光線を用いて網膜を熱凝固させる治療法です。上記リストは、入院による手術のみが集計されていますが、眼科では、白内障の治療など一部の疾患において、入院せずに済む外来(日帰り)手術も積極的に行っています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 100 0.99 6.81 0.00% 20.76  
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術III型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 65 1.00 3.89 1.54% 58.02  
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 32 0.09 1.03 0.00% 5.13  
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術IV型(汎副鼻腔手術) 31 0.97 4.10 0.00% 58.29  
K3892 喉頭・声帯ポリープ切除術 直達喉頭鏡又はファイバースコープによるもの 29 1.00 1.10 0.00% 54.86  
口蓋扁桃摘出術の手術が最も多く、全国の耳鼻咽喉科においても多く施行されている手術で、口腔内から超音波メス等を用いて口蓋扁桃を剥離、摘出する手術です。2番目と4番目は内視鏡下鼻副鼻腔手術で、慢性副鼻腔炎などの治療として、鼻の穴から細い内視鏡を入れて行う手術となります。3番目は中耳炎などの治療のための手術です。5番目は喉頭や声帯にできたポリープ(突出物)を切除する手術です。耳鼻咽喉科では、成人に限らず小児の症例も多く受入れており、その結果、平均年齢は若干低い傾向にあります。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径6センチメートル以上12センチメートル未満 - - - - -  
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 - - - - -  
K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径3センチメートル未満 - - - - -  
K5611 ステントグラフト内挿術 胸部大動脈 - - - - -  
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2センチメートル以上4センチメートル未満 - - - - -  
皮膚科では、皮膚疾患である脂漏性角化症や粉瘤などの良性腫瘍や、ボーエン病などの悪性腫瘍の切除術を行っています。手術件数はそれほど多くはないものの、東播磨圏域における基幹病院として、率先して皮膚疾患の治療にあたっています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 259 10.39 6.06 0.00% 33.54  
K8981 帝王切開術 緊急帝王切開 171 6.40 6.10 0.58% 32.51  
K877 子宮全摘術 59 1.59 7.31 0.00% 49.07  
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの 53 1.11 4.06 0.00% 41.81  
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 開腹によるもの 39 1.26 7.31 0.00% 44.62  
産婦人科では、帝王切開術が最も多く、その次が、子宮筋腫の治療としての子宮全摘術です。産婦人科においても、患者の身体的負担が少ない腹腔鏡下手術を行っており、4番目は卵巣腫瘍などの治療として腹腔鏡を用いた子宮附属器腫瘍摘出術を行っています。5番目は4番目と同じ術式名ですが、腹腔鏡下ではなく開腹による手術として区別されています。当院は地域周産期母子医療センターとして認定を受けており、ハイリスクを伴う出産を率先して受入れていることから、婦人科疾患に対する手術治療だけではなく、産科における手術も数多く施行しています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 138 1.37 5.70 1.45% 75.41  
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 84 0.00 1.90 0.00% 59.20  
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 60 1.48 3.38 3.33% 62.42  
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除術 ホルミウムレーザーを用いるもの 45 1.78 5.84 0.00% 71.47  
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 41 0.29 5.44 2.44% 75.93  
泌尿器科で最も多く行われている手術は、経尿道的膀胱腫瘍切除術です。これは膀胱内の腫瘍を切除する手術ですが、開腹せずに手術用内視鏡を用いて治療するため、身体的負担が少ないのが特徴です。2番目は尿路結石の治療である体外衝撃波腎尿管結石破砕術(ESWL)で、衝撃波発生機器を用いて体内にある結石に衝撃波を当てて破砕する術式です。3番目は2番目と同じく尿路結石の治療で、経尿道的尿路結石除去術(TUL)と呼ばれており、専用の内視鏡を用いて結石をレーザーで破砕、鉗子で摘出する手術です。4番目は前立腺肥大症の治療として、3番目と同じく専用の内視鏡を用いて肥大部をレーザーで切除治療する手術で、経尿道的ホルミニウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)と呼ばれています。5番目は、尿管の通過障害等の処置としてステントを留置する手術です。このほか、泌尿器科では、手術支援ロボット ダ・ヴィンチを用いた前立腺がんの治療も行っており、様々な医療機器を導入して、最先端の治療を進めています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 - - - - -  
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 - - - - -  
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 - - - - -  
K1742 水頭症手術 シャント手術 - - - - -  
               
脳神経外科において最も多い手術は、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術です。硬膜下腔に溜まった血腫を取り除く治療で、頭蓋骨に穴をあけて血腫を吸出し洗浄する手術です。2番目は、経皮的頸動脈ステント留置術で、主には頸動脈狭窄症による治療となります。足の付け根(もしくは手首など)の血管からカテーテルを挿入し、頸動脈(首にある血管)まで進めて、狭窄部にステント(金属製の網状円筒)を留置して、血管を拡張させる治療を行います。そのほかにも、下肢動脈などの末梢動脈疾患によるカテーテル治療や、水頭症によるシャント手術を行っています。
放射線科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等) 選択的動脈化学塞栓術 39 1.00 3.69 0.00% 73.90  
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等) その他のもの 30 0.97 2.90 0.00% 62.33  
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 19 0.11 1.00 0.00% 67.37  
K697-31ロ 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として) 2センチメートル以内のもの その他のもの - - - - -  
K697-32ロ 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として) 2センチメートルを超えるもの その他のもの - - - - -  
放射線科で最も多い術式は、画像下治療(IVR)の一つである血管塞栓術です。血管内に塞栓物質を注入して血液の流れを止める治療法で、例えば、悪性腫瘍に血液を送る血管を塞いで腫瘍を枯れさせたり、損傷した血管を塞いで止血したりする治療を行っています。その次の3番目は、抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置で、CVポートを造設する手術のことです。CVポートとは、皮下埋め込み型ポートと呼ばれ、抗がん剤などを中心静脈から投与するための体内人工物の一種です。4、5番目は、肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法という治療法で、ラジオ波電極針を肝臓病変部に直接穿刺し、その針から発せられる熱によって腫瘍(がん組織)を熱凝固壊死させる治療です。放射線科では、循環器内科や心臓血管外科と協同して血管塞栓術を行ったり、腫瘍・血液内科や呼吸器内科と協同してCVポート留置術を行うといった、他診療科との連携治療を積極的に行っています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 10 0.06%
180010 敗血症 同一 35 0.20%
異なる 27 0.15%
180035 その他の真菌感染症 同一 12 0.07%
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 126 0.71%
異なる - -
播種性血管内凝固症候群として入院した症例はほぼ無く、入院後に播種性血管内凝固症候群が発症した患者は入院患者全体の0.06%でした。平成28年度は0.04%でしたので、前年度と比較しても、ほぼ横ばいで推移しています。敗血症やその他の真菌感染症の発生率に関しても、特に前年度の平成28年度と大きな変化はありません。手術・処置等の合併症は、一定の割合で起こりうる症例を指します。例えば、手術や創傷処置後の創部出血や縫合不全、細菌感染などが合併症に該当します。当院の場合、透析シャントの狭窄や機能低下などのシャントトラブル関連の症例が手術・処置等の合併症全体のおよそ5割を占めていますが、シャントトラブルについては透析を行ううえで一定の割合で発生し得る事例であるため、万が一発生した場合は早急に対応できるよう体制を整えています。当院では、その他の様々な合併症の発生を未然に防ぐよう努力するとともに、起こりうる合併症については、事前に患者に説明を行い、同意を得たうえで治療を進める方針としています。
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