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肥満外科手術を始めました。 | 加古川中央市民病院

肥満外科手術を始めました。
医療機関向け2018.11.14

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腹腔鏡下スリーブ状胃切除術(Laparoscopic Sleeve Gastrectomy)実施についてのお知らせ

 近年、肥満は世界中で問題になっています。比較的肥満が少ないと言われている日本でもBMI≧25 の肥満は男性で約 30%に達し、BMI≧30 は国民全体の 3.5%、BMI≧35 の高度肥満は 0.5%に相当する約 60 万人はいると考えられています。
 高度肥満に対する内科的治療はこれまでいくつか試みられてきました。しかし、長期的減量効果を確実に上げる方法については、まだ、十分に確立されていません。そうした状況下で、外科治療が長期的減量効果をもたらしていることが示され、世界的に高度肥満は外科治療の対象とされ始めました。その結果、肥満外科治療は減量とそれに伴う肥満関連合併症の改善、延いては患者さんの生命予後もよいと報告され、本邦においても 2014 年に腹腔鏡下胃縮小術(スリーブ状切除によるもの)が肥満外科治療として保険収載されるに至りました。
そこで、本年より当院においても、新たに肥満症治療に取り組むべく、医師(糖尿病内科、消化器内科、精神神経科、麻酔科、消化器外科)・看護師・栄養士・理学療法士・臨床心理士・薬剤師・MSW・医療業務部を構成メンバーとする肥満・糖尿病外科チームを立ち上げ、肥満・糖尿病外科チームの活動が始まり、包括的な肥満症治療を行う体制が整いました。肥満症、特に外科手術の対象となる高度肥満の人には、背景に多くの臓器障害以外に、生活背景や精神面にさまざまなトラブルを抱えている人が多いので、術前の面接時に、入念に生活背景の聞き取り、精神面の評価を行い、術後も食事療法は必須であること、必要に応じて精神的側面へのサポートを受けることなども理解してもらってから、手術を実施する方針です。

手術は以下のすべての適応基準を満たす場合にのみ実施致します。

【腹腔鏡下スリーブ状胃切除術の適応基準】
① 年齢が 18-65 歳までの原発性肥満
② 6ヶ月以上の内科的治療によっても十分な効果が得られない
③ BMI が 35kg/m2 以上の肥満症の患者であること
④ 糖尿病、高血圧症、脂質異常症または閉塞性睡眠時無呼吸症候群のうち 1 つ以上を合併していること

肥満症治療の全体像および外科治療の位置づけ

肥満症の総合的治療ガイド 2013 一部改変

肥満症の総合的治療ガイド 2013 一部改変

体重減少効果

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