開院10周年を迎えて ごあいさつ

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地域に必要とされる病院を目指して

加古川中央市民病院は、今年で開院10周年を迎えます。これまで地域の皆さまに温かく見守っていただきましたこと、心より感謝申し上げます。また、加古川市、兵庫県をはじめとする行政機関、神戸大学医学部や地域の医療機関、介護施設など当院を支えていただいた皆様に、改めて厚くお礼申し上げます。

開設母体や歴史の異なる2つの病院の統合から始まり、新病院の診療機能の拡充、新型コロナウイルス感染症への対応、増築棟の建設、ウクライナや中東情勢の悪化に伴う諸物価の高騰など、この10年の間にはさまざまな課題がありました。その中でも市民病院としての役割を果たせるよう、職員一人ひとりが力を尽くし、走り続けてきた10年だったと感じています。すべての職員の努力の結果、地域医療への貢献ならびに健全経営に対して、全国公立病院連盟表彰や自治体立優良病院総務大臣表彰を受けることもできました。

病院運営においては、「診療」「教育」「地域連携」の充実を大切にしてきました。高度急性期医療や救急・災害医療の充実に加え、「確かな知識と技術」「豊かな人間性」「自己管理能力」を兼ね備えた医療人材の育成、地域の医療機関との連携強化にも力を注ぎ、地域住民の皆様の健康を支える病院を目指してきました。患者さんにとって安心・安全な医療を提供し続けることが、市民病院としての使命だと改めて認識しているところです。

人口減少をはじめ医療を取り巻く環境は今後さらに大きく変化していくものと思われますが、この地域の“最後の砦”として、皆さまに安心して頼っていただける病院であり続けたいと考えています。これからの10年、20年に向けても、地域に必要とされる病院を目指し、より良い医療の提供に努めてまいります。どうぞ、よろしくお願いいたします。

2026年7月
地方独立行政法人加古川市民病院機構 理事長
大西 祥男


進化する医療と変わらない思いを、これからも。

開院10周年を迎え、これまでの歩みを振り返ると感慨深いものがあります。私は2年前に着任しましたが、大学病院に在籍していた頃から、統合に至る経緯や新病院開院までの取り組みを見てきました。10年前、市民病院と民間病院の垣根を越えて新しい病院が開院し、職員が明るくいきいきと働く姿を見た時の感動は今でも忘れられません。

日々の診療を通じて、地域の皆さまから信頼され、頼りにしていただいていることを実感しており、その責任の重さに身の引き締まる思いです。これからも地域医療を支えるため、職員が誇りとやりがいを持って働ける環境づくりや人材育成にも力を注いでまいります。

この10年で医療は大きく進歩し、ロボット手術や新しい医療機器の発展により、患者さんにとって負担の少ない治療が可能になりました。また、薬剤や検査技術の進歩は、病気の早期発見やより効果的な治療の実現にも寄与しています。しかし、どれほど技術が進歩しても、医療の本質は人と人とのつながりにあると考えています。病気だけではなく、患者さんご本人やご家族の思い、生活背景にも寄り添いながら、安全で安心な医療を提供することが大切だと実感しています。

また、命を助ける治療だけではなく、日々幸せに、健康に長生きできるよう、予防医療の推進にも取り組んでまいります。これからも患者さんの視点に立ち、地域の皆さまにご意見をいただきながら、信頼される病院であり続けられるよう努めます。

2026年7月
加古川中央市民病院 院長
平田 健一